育てよう
こたえてくれた方 前崎みち子さん
聞き手 浅井美夏、関原香緒里
―前崎さんの自己紹介と経歴、今夢中になっていることを教えてください。
夢中になっていることは、現在、孫が7人いて、子守を頼まれることが多くて、よく緑が丘の公園で遊んでいます。それと実家の畑をやるために体力作りの時間を大切にしています。主人と総合公園でのウォーキングや筋トレジムに通ったり、整体でほぐしてもらっています。
3人目の子供が生まれるまで仕事をしていました。その後は、仕事を辞めて緑が丘の親達で「ひよこの会」を作り、一緒に子育てしてきました。そこで見えてきた課題、学童保育のことや子供たちの通学路の苦労、同じ地区に住んでいるのに障がいのある子が違う学校に通うことで全くお互いを知らず大人になるという問題をなんとかしたいなど、いろいろみんなで取り組みました。その後は市会議員になって、子供の問題に向き合ってきました。それから夫と私、お互いの親の介護が必要になって議員は4年で辞めました。
―前崎さんからメンバーおふたりの紹介をお願いします。
お互い、こどもを通して知り合いました。
加藤由美子さんは同じ緑が丘。
学校の先生でずっと現役を続けているけれど産休中に一緒に活動したり、遊んでいて。彼女が教育委員会にいたときには、子ども達の問題についていろいろ話をさせてもらいました。滝川貴美子さんは須長。彼女は不登校の問題をずっとやっていて、たくさんの経験と知識があります。2人とも、ずっと子育てに関わる活動をしているので、共通の思いがあります。
―グループを立ち上げたきっかけは。
これまでの3人の経験を形にする活動をしたかったんです。
ちょうど1年ほど前に地域活動交付金を活用して、東郷地区で子育て世代の困っている方々の相談窓口になろうと思い、令和2年度の地域活動交付金にエントリーしました。
―グループを作って感じたことは?
3人が集まって1つの課題を真剣に話すことができました。今まで立ち話だったから。グループがあって東郷地域協議会の承認があるから、どこかに質問したり調べるときにとてもやりやすいです。
―会の活動について教えてください。
今年度はコロナのため、やりたかったことができませんでした。まずは、会の周知も兼ねて会報の発行をして東郷地区の子育て世帯に配布しました。子育てに関する困りごと相談を何件か受けました。
―どんな事を相談できますか?
子育てに関することなら何でもお話を聞かせていただいて、行政にはいろいろな専門機関があり、相談窓口を設けているので、そこへ繋げることができたらいいなと思っています。
―来年度の活動を教えて下さい。
スポーツクラブコパンさんと連携して、こどもたちを遊ばせながら、お母さん、お父さん同士集まって、茶話会という形で気軽におしゃべりができる機会を作りたいと思っています。そのおしゃべりの中で、子育て世代が思っている日頃の子育てに関する悩みや改善点などを拾い上げたい。茶話会からスタートしたかったのは、何気ない会話の中から感じて、私たちに話してみようと思ってもらいたくて。気軽に相談できる場所を作りたいんです。
―将来的にはどのような活動をされる予定ですか。
3年後は、グループのもう一つの目的『ファミリーサポート』を浸透させたいです。ファミサポとは、困った時に助けてもらえるシステム。託児を頼めるし、自分が子どもを預かって仕事にすることもできます。
東郷支部を作ってもう少し安くしたいです。(現在は1時間 平日700円、休日1000円)
一人で映画を観たり、夫婦でゆっくり買い物したり、自分のために遊ぶ時間にも使っていいことを知ってもらいたいです。
―10年後は?
グループのことではないけれど、東郷地区は住居にするにはいいところです。
企業団地や総合公園もあります。各専門医院も充実しています。住む場所はお母さんが決める事が多いから。今の人口から増やすのは難しいけれど、これ以上減らさないようになっているといいなと思います。
―地域活動交付金についてどう思いますか。
団体は3人から作れます。
地域活性化のためのグループ作りのきっかけになります。
会則を作るのも難しくないです。
ただ、初めての人は仲間を集めるのが難しいかもしれません。今は地域協議会に女性も入ってきて子育て支援に理解がでてきました。
―グループから東郷の住民のみなさんにメッセージを。
私たちと一緒に子育て支援の活動をしてくださる方がいましたら、年齢は問いません。男女も問いません。声をかけてください。
おわりに
インタビューでは東郷のおすすめもお聞きしました。東郷地区には、病院がいっぱいあるのと、新城インター、もっくる新城、総合公園など、子育てしやすい地区であること。
前崎さんの議員時代の話題にも。年配の方も含め、みんなで応援してくれた緑が丘の人に感謝しているそうです。誰からも「やめた方がいい」という声がなかったことが嬉しかったとも。
子育てに大変な時期に、お父さんお母さんが支援を頼みやすいこの制度を使ってほしい、前崎さん自身もお孫さんの面倒をみるために、まず夫やご自身の体力作りに気を配っていて、子供はもちろん育てる人を大切にしているところが今の時代に求められているものだと思いました。
そんな前崎さん、
『66年も生きているともうこわいものはない。
やりたいことがあったら声にだすこと。
やらないで後悔するよりやってみることです。』
とメッセージをくれました。
前崎さんたちが作成した「東郷地区で子育てするみんなを応援する情報誌」です。
東郷地域の子育て家庭に配布しています。ぜひご覧ください。
子育て情報誌 Vol.1
子育て情報誌 Vol.2
子育て情報誌 Vol.3
取材場所 緑が丘公民館 令和3年2月22日