育てよう
ヨガ講師瀧川恵理奈さんのインタビュー第2弾です。今回は仕事の話からスタートします。そして、東郷地域や子どもたちについてもたくさん語ってくれました。それではスタートです。
※第1弾の記事はこちらです。
〇農業の話を教えてください!
佐々木 ちなみに先ほど農業されていることなんですけど、農業を東郷でされていたんですか。それともどこか他でされているんですか。
瀧川 農業は仕事として、豊川にある蒲郡音羽インターの近くに農場があるんですけど、会社としてやっているんです。そこでもう13年目なんですけど、もうずっとお仕事をさせてもらっていて、だから雇われているというかパートで行っているんです。初め社員だったんですけど、ちょっと今パートに。自分のやりたいこともヨガだったり、そっちにあったりするので、パートに切り替えたんですけど、それこそ本当に子どもが生まれてずっとたってからお世話になっていて。
佐々木 農業のパートってどんなことされているんですか?
瀧川 私は例えば農大を出てるいるわけでもないし、勉強してきたわけじゃないので。今はもう13年いるから大体わかってきたんですけど、お米の配達とか、あと田んぼの草取りとか、知識がなくてもまずできるところから入らせてもらって、でも結果、やっぱりみんなでやってて、現地で教えてもらいながらやってるので、ありがたいことに自分もやっぱ農業ちょっと好きだなと思って、で、働きに行かせてもらってるところが今3分の1が完全無農薬です、お米で、あと3分の2はまだ減農薬っていう状態なんですけどそんな感じでちょっと自然に即したような方法を目指してる会社です。
佐々木 会社なんですね。
瀧川 会社なんです。
佐々木 本当に何かいわゆる昔の農業みたいなイメージじゃなくて、へぇ~。
瀧川 従業員も普通に10人ぐらいいますし。
佐々木 外で草をたくさんとったりするわけですよね。
瀧川 そうですね、農薬は撒かないので、カメムシを手で捕るとか(笑)、あと手押し車って昔よく使っていたものを使って田んぼで作業するとか、結構できるところは手作業でやっているので、筋肉ムキムキになっちゃうぐらいね。
佐々木 本当に健康的ですね。
瀧川 健康的ですよね。
佐々木 本当にたくさんの生活がヨガとかどんな仕事も含めて、何かこう自分がこうしたいことだと思うんですけど。何かそういったものの形になっているんだなって、ちょっと聞きながらそう思いました。
瀧川 そうなんですよ、本当に何か好きなことしかしてないって言ったら失礼ですけど。ご縁ですよね。周りの方もみんな素晴らしい人ですからできると思うんですけど、本当にまず自分の体とか、その精神状態とかが一番元気になるようなことしか、させてもらってないというか。だから、すごくそれを体感したから、外に伝えたいなっていう思いはやっぱり今もありますし、あと息子もなぜか今農業の高校行ってるんですけど、完全無農薬でやっているからちょっと結構厳しいと思うんですよね、携帯駄目、恋愛禁止っていう高校で…。
佐々木 それでそこ(高校)に行かれている(ちなみに隣に高校の息子さんがおられます)。
瀧川 でも私の影響を受けたわけじゃないと思うんだけど、子どもがご縁でそこの高校に体験入学にね、今3年生なんだけど行ったときにここがいいってなって、全寮制なのでちょっと離れて暮らしてるんですけど。先生からも本当に他にも情報がなくて、この子ぐらいだって(同じ中学校から)県外の高校に行くって。
佐々木 実は自分も昔私立の高校教師だったんです。
瀧川 そうなんですね!
佐々木 9年間ぐらい。
瀧川 先生だったんだ。
佐々木 今も先生ですけど。
瀧川 すいません。
佐々木 いえいえ。だから、そういった、そのやっぱり私立高校の方が、個性的な特色があったりしますよね。
瀧川 そうですね。私立とかそこの学校は面接を4回かな。それだけするところで面接の練習させていただいたね、中学校のときは担任の先生に言って面接の練習を特殊だったので、決められたマニュアルがないので、話す練習というか。大人にも前で話す練習というか、いっぱいして親も見られるってことで私も何か緊張して。
佐々木 へぇ~。
瀧川 あのときは(昔を思い出し)…。今はもうね3年生でどうにか生活して。
浅井 息子は農学部行ってますよ。
瀧川 すごいですね(小声)
浅井 すごく楽しいみたいですよ。大学の農学部も。
瀧川 すごい。そうね、そっかすごい農業繋がり。
〇東郷地域について語ってください。
佐々木 繋がりがいろいろあってだいぶ聞いてきたので、もう最後にこれはどなたにも聞いていることなんですけど、東郷地域に関わって、その地域の良さとか、人におすすめしたいところとか、もしくはこんなふうになってほしい思いであるとか。東郷地域に関することをお願いします。
瀧川 東郷地域ですよね。私はやっぱりすごい川もあるし、自然に目を向けることが多いんですけど、すごいバランスがいいところだなって思っているんですよね、東郷って。ちっちゃい頃はもちろんやっぱ都会に憧れがあったりとかしたけど、仕事で豊橋行ったり、豊川行ったりしてたまに帰ってくると何て言うんだろうな、もっとこの自然の中で、例えばこの桜淵でも(取材場所が桜淵公園)そうだけど、ここで何か生かせることとかがあるんじゃないかなとか。
佐々木 なるほど、何かそういったポテンシャルというか。
瀧川 そうですね、場所はこんなにいっぱいある。私はその体動かすとかって目線で見ちゃうけど、これを外で何かできるこの広場で何かできる、しかもそこをもちろんですけど汚すとかではなくて、そこを美しくするために使用するっていうコンセプトで、そうやって子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで憩いの場みたいな部分が、点であるといいのかなと思うことはありますね。それはなぜかというと、昔名古屋に住んでいたときに、公共施設とか公園とかいっぱいあるんだけど、許可をいっぱい取らないといけなかったりするんですよね。なんていうんですかね、堅いというか、自然なんだけど、ちょっと遠い存在。
佐々木 めちゃくちゃ人に管理されているというか。
瀧川 っていう感じなんですよね。何かそこでみんないろいろ許可を得て何かをやっている光景はあるんだけど、マナーって大事だからマナーを守れば、ある意味もっとこのせっかくある自然で遊ぶことっていうのをできるなと思ったりしますけどね。私は最近やってみたいことは保育園、小学校、中学校、高校生はどうかわかんないけど、小学校から高校生ぐらいまでの子ともっとヨガをしたいですね。
佐々木 なるほど。
瀧川 学校の教室入ったときに子どもたちがみんな私から見ると口から息をしている。なんて言うんですかね、ポカンと口を開けている子がいたり、眠そうにしていたりする子や姿勢とか、それはすごい気になっちゃうんですよね。なんかある子を見ていたらちゃんと意思を持っているんですよ。運動能力も高いと思うんですよ、何かやらせたら。だけど口呼吸から鼻呼吸に変えることで、もっとその子のポテンシャルが上がったり、意志が強くなるだろうなって、その子を見ていると思うんです。その姿勢と呼吸の仕方っていうのを、やっぱりできるだけちっちゃいうちに当たり前のように、それを着目してあげたいなと思うのがあって、私も大人になってヨガ始めてから、呼吸のことを勉強して、必要なことを勉強してしてからが自分の調子がものすごくいいので、そういう意味でも早い方がいいなって思います。
佐々木 学校の教員ですけど、そういうその考え方って何ていうか、まず、その視点で何かにどう当てはめたらいいのかっていうのが、今ちょっと思いつかないですけど。だけど、そういう視点で、その学校の子どもたちを見るというのは、今お話聞きながらそれはすごく興味がありますね。
瀧川 そうなんですよ。当たり前にしているんですよ、呼吸もしているし、特に今何かマスクね、しょうがないと思うんです、もちろん。でもその中でも余計呼吸がしづらいと多分花粉症の方が増えるとか私で勝手にイメージしちゃうんですよ、免疫が下がることで何か起こることがあるなとか、だからマスクはしょうがないとしても、この中で意識できることっていっぱいあるので、何かその辺を整えたら、実験とかしたことないんですけど、それだけでもすごい変わるんじゃないかなって思います。
佐々木 本当に子どもたちの姿勢は気になりますね。ちょっと前まで中学校にいたんですけど、中学校見ていてもちょっとグニャンとしているというか、特に体幹が弱い感じがしました。
瀧川 そうですね体幹ですかね。
佐々木 ちょっとわかんないすけど、なんかそんな子が多くなったような気がしていました。実際にチェックしたわけじゃないですけど。うちの娘も小6ですけど、こないだヨガをやらせていただいて。
瀧川 はいはい、来てくださいましたね。
佐々木 ちょっと猫背気味だとか、すごくそれも個人的には気になっていて、自分もあんまり姿勢が良くない人間なので、そういったところを強化するって、なるほどなあと思いました。
瀧川 そうなんですよ。何か運動、体育とかって多分運動ができる子が好きで、運動が苦手な子ってやっぱりタイプはってなると思うんだけど、その手前ですよね。そういうことじゃなくて、体動かすっていうことはもっと本当に基本的なことであって、誰でも呼吸はしているし、姿勢も正せるし、その子の気をつけてほしい場所っていうのは私見るとわかるんですけど、その子の場所があるんですよ、立ったときに。そこをお知らせしたいなっていつも思っていて、でも知らないおばさんが急に体を触ってもあれだから、その子を見ていても触らないんですけど、多分この子の位置はここだなっていうのを教えてあげたいんです、それだけでいいんですけどね。そっからすごい何か、例えば柔軟性が上がるかって言ったらそれはわからないですけど、何かその子のその体の場所っていうのを、もっと何か例えば体育の授業とかでお知らせするだけでもなんかいいなとか、できる、できないは置いといて。体育ってそもそもそういう部分もちょっと見てくれるといいなってね、あんまり体育が好きなタイプじゃなかったので。
佐々木 体育もいろんな動きを学ぶんですが、例えばボール投げでボール競技であるとか、マット運動であるとか様々なことで、当然体の動かし方を学んでいくものなんですけど、体の姿勢だとか、ヨガの中のその本当に自然な体の動かし方を知るっていうことは子どもたちにとっては、将来を考えたときに動かし方がわからないからできないんじゃなくて、こうするとこうやってく、組み立てればじゃないですけど、こういうスポーツ上手くなるとか、ということに気づいてほしいですね。それが健康維持とか様々なことに、体育の最終的な目的に合致するのかなと。そういった要素っていうのもどこかで取り入れるといいかな、先生たちにもそういうヨガ的な視点をもってもらうだけでもいいかもしれませんね。そうするとまたちょっとそういったヒントが欲しいなといった先生向けに研修をなんかやるといいかなと勝手に想像しました。
瀧川 そうですね。もっと本当にヨガが身近になってくれるといいなと思います。なんかやっぱりどうしても日本に入ってきているヨガって、多分やっぱり柔軟性とか柔らかい人がやるものだったかとまだそこにあると思うので、決してそうじゃないので硬い人ほどやってほしいという感じはあるので。
佐々木 自分も体が硬いので、体験させてください。インタビューはこれぐらいにしてあとちょっと写真を外で撮って終わりにしましょう。天気もよいからみんなマスクを取ってくださいね。今日はありがとうございました。
瀧川さんにはたっぷり話をしてもらいました。12月4日(日)に行われる第2回東郷学び学校でもヨガの講師として参加されます。是非、ヨガを体験してみましょう!瀧川さん、ありがとうございました。(ライター 佐々木昌也)
※12月4日(日)開催の「第2回東郷学び学校」は以下の記事から申し込みできます!