東郷ドローン防災飛行隊

防災ドローンのパイロット求む!!東郷ドローン防災飛行隊へのインタビュー

今人気急上昇のドローン。東郷地区の防災に役立てたいと、令和2年度から立ち上がり、大海区を中心に活動されている「東郷ドローン防災飛行隊」の皆さんにお話を聞きました。

(稲垣)
ドローンの活動をやり始めた最初の動機は何ですか。

東郷ドローン防災飛行隊

(鈴木さん)
趣味で単に飛ばすだけではなく、色々な活用方法がある中で、人を探したりとか何か災害があったときに真っ先にそこの状況を見れるというので、特に防災面で活用したいと思いました。また、大海区の中では最近、地域活動交付金にエントリーしていないという現状もあったので、今回手を挙げました。区の防災訓練でも飛ばしたら評判が良く、活動には区長も毎回参加してくれています。

(大竹さん)
ドローンを飛ばしたい人は、2種類に分かれると思っています。1つは、飛ばすこと自体が楽しい人。2つに、空を飛ばすための道具。私は、後者のツールとしてのドローンに惹かれました。ドローンは空飛ぶ三脚だと思っています。普段見ることのできない写真を撮ることができることが魅力。一方で、レースに出るなどドローンを飛ばすことが楽しいという人もいます。豊川市でも小さな大会が開催されています。

(鈴木さん)
地域活動交付金で買ってもらったのを防災の用途だけに使うのはもったいないということで、東郷中学校の竣工式の記念ファイルに載せる写真にも使わせていただきました。

東郷ドローン防災飛行隊

(稲垣)
今までは空撮するというのはヘリコプターでも使わないとできませんでしたが、最近では簡単にできてしまうのは夢のような話。最近のテレビを見ていても、空撮シーンが多いのはドローンのおかげだと思います。

(福住区長さん)
台風で崖崩れがあって箇所を調べる際にも、空から撮られた写真があればより説明しやすくなります。防災で使えるということで、大海区としても応援しているんです。

(大竹さん)
危険な場所に人間が行かなくてもよくなります。仮に機体は壊れても数十万円出せばまた買えるので、人の命に比べたらはるかに安いと思います。

(稲垣)
確かに一番役に立ちそうなのは防災の分野ですかね。また、現状では、ドローンを飛ばすのに日本の法律ではどれくらいの規制がありますか。

(大竹さん)
ドローンを飛ばすための運転免許のようなものはありません。ただ、200g以上の重さのある機体を飛ばす際には、国土交通大臣の許可が必要です。200g未満であればおもちゃという扱いです。

(福住区長さん)
来年には100gという規制に変わり、今より厳しくなると聞いています。

東郷ドローン防災飛行隊

(稲垣)
飛ばす場所に係る申請も必要なんですか。

(大竹さん)
申請して許可を一度取れば、一年間日本全国どこでも飛ばせます。ただ、お祭りなどの人が密集するところで飛ばすとなると別途申請が必要です。

(稲垣)
今会員さんは何人くらいいますか。

(鈴木さん)
設立の時より増えて、12人になりました。

(稲垣)
特に若い人は興味あると思うんですけどね。ドローンを操縦するのに年齢制限はあるのですか。

(大竹さん)
今のところは年齢制限はありませんが、今、国が免許制に動いています。

東郷ドローン防災飛行隊

(稲垣)
災害時には、リアルタイムで現場が見れるということが求められますが、ドローンで上空から撮っている映像を中継し、地上でリアルタイムで見られますか。

(鈴木さん)
残念ながら今の機材ではできません。しかし、災害時には必要な機能なので、令和3年度の地域活動交付金で見れるように整備していきたいと思っています。

(稲垣)
機材はどこまで増やす予定ですか。

(大竹さん)
機材ではなくて、人材を増やしていきたいと思っています。今、会の中では、飛ばせる人が2人います。この人数を増やしていきたいということで地域活動交付金を活用させていただきました。また、飛ばす場所にしてもその土地の所有者の方の判断が優先されるので、例えば学校など、色々な場所で飛ばせるようにしたいですね。

(稲垣)
どのくらいの距離まで離れても操縦が可能ですか。

(鈴木さん)
距離は5kmと言われていますが、目で見えなくなるので、1kmまでにしています。

(稲垣)
一度の飛行でどのくらいまで充電がもちますか。

(鈴木さん)
飛行時間は30分ほどもちますが、安全のために20分で降ろすようにしています。

(稲垣)
東郷ドローン防災飛行隊の今後の展望を教えて下さい。

(鈴木さん)
ドローンの操縦士を増やしていきたいと思っています。飛ばせる人が多い方が、いざというときに対応できます。まずは、目に見えるところからということで、地元大海区の住民、特に若い世代に知ってもらいたいです。ゆくゆくは、学校の規制もあると思いますが、体育祭などのイベントに私たちの会が呼んでもらえて、デモンストレーションなどを行えるといいと思っています。

(大竹さん)
ドローンは首相官邸に落ちたりなど、負のイメージがまだまだあります。自分たちの活動により、そのような負のイメージを払拭していければいいと思っています。

(鈴木さん)
防災面で言うと、市と提携を結び、災害時には市の公認のもと、会のメンバーが現場に向かい活動を行えるように、まずは、大海区から始めて、東郷全体へと活動を広げメンバーを増やしていきたいと思っています。

東郷ドローン防災飛行隊

防災×ドローン。
東郷地区は山林も多いので、災害時には活躍する可能性はとても大きいと感じました。私も少し操縦体験をしてみましたが、71歳の私でも十分に操縦できましたし、面白かったです。若い頃にはまっていたラジコンを思い出しました。東郷ドローン防災飛行隊では、ドローンの操縦士を募集しているそうなので、興味のある方はぜひ連絡してみてください。

東郷ドローン防災飛行隊 担当:鈴木事務局長

(取材年月日:令和3年2月28日 インタビュアー:稲垣孝治)

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