学ぼう
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ま 守りぬく 城主の 貞昌二十一
今週からお届けする「設楽原古戦場いろはかるた」くじの旅。
設楽原をまもる会の皆さんが作成した冊子「かるたでつづる 設楽原古戦場」のまえがきを紹介します。
雁峰山麓に広がる設楽原は,幾多の戦跡を残し,それにまつわる伝説・伝承が今もなお生き続けている土地柄であります。この設楽原は私たちの懐かしいふる里で,その由緒や歴史を知れば知るほど,いよいよ愛着が深まってまいります。戦いの史跡として名高い信玄塚があり,そこでは今も火踊り(ひおんどり)の行事が続けられており,そこかしこにある諸将の墓には,つねづね香華が手向けられています。
こうした風土の中から,先覚者牧野文斎翁は生まれました。顕彰会といえば文斎翁ともうほど,文斎翁と顕彰会は一体となって,現在も設楽原の各所で見られるような史跡の顕彰・保存の偉業を残されました。私たちの「設楽原をまもる会」が発足して2年半になりますが,この会の趣旨もいわば翁の意志を継ぐようなものです。
私たちの会は,決戦場のシンボルとなる馬防柵を竹広字新津の地に再現するとともに,設楽原の戦いを呼んだ「いろはかるた」48句を作り,古戦場案内板として該当する所に立てました。
「いろはかるたでつづる 設楽原古戦場」昭和58年4月1日発行より
このような思いをもとにいろはかるたが立てられました。私たち東郷広報PR部は看板の立てられた場所を訪れながら,その場所を紹介していきます。今回は「ま」の場所です。
このかるたの看板は有海の工業団地の近くにあります。普段通る道からは見えないので見たことがない方が多いと思います。
かるたに書かれている貞昌二十一は武田勝頼が長篠城を攻めたときに城を守り抜いた城主です。武田軍が攻めてきたときに岡崎の家康軍に援軍要請のため鳥居強右衛門を密使として送っています。そして援軍が来るまで城を守り抜きました。
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かるたの場所に行く前に設楽原歴史資料館に寄り場所を確認しました。そのときに館長の湯浅さんがおもしろい話を教えてくれました。
織田と徳川の陣営の場所を見ると明らかに徳川が最前線で織田が後方にいます。これは主従関係を明らかに表しているそうです。
しかし江戸時代、徳川が将軍になるとこの事実は不都合なため、織田と徳川は連合軍で対等な関係だったということにしたと教えてくれました。
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教科書には載っていない歴史も知ることが出来ますので一度、設楽原歴史資料館に行って話を聞き、かるためぐりをするのもこの地の歴史を知れて良いかもしれません。
※こちらのサイトでも古戦場かるたについて読むことができます。
https://www.net-plaza.org/KANKO/shinshiro/karuta.html
https://www.ja-aichihigashi.com/irohakaruta/
https://www.city.shinshiro.lg.jp/mokuteki/shisetu/shiryokan/shitaragahara/KodomoProgram.html
https://www.okuminavi.jp/history/
取材日 2022年1月22日
取材 文 浅井美夏