体と心を整えるヨガの先生にインタビューしました。その1です。

 みなさん、第2回東郷学び学校が近づいています。今回はマウンテンバイクの大会もケッターパークで行われ、かなり盛り上がる可能性があります。是非皆さんも参加してみてくださいね。

 今回の記事は2週に渡って、前回、今回も東郷学び学校でヨガの講師を務められる瀧川恵理奈さんに、桜淵公園木かげプラザにてインタビューをさせていただきました。ヨガの世界って知っているようで知らないこともたくさんありそうです。途中、農業の話なども出てきますよ。それではインタビューのスタートです。

〇ヨガを始めたきっかけは?

佐々木 よろしくお願いします。やはり東郷についてホームページですので、繋がりを教えていただければと思うんですけど。

瀧川 はい。私も東郷東小出身、東郷中学校出身、ずっと東郷で育って。ご縁ですかね、初めヨガを公民館の方で、小学校の裏の八束穂公民館でやらせてもらって。それでそういう繋がりでお声掛けいただきました。何だろうな、繋がりが勝手にできていくというか、お母さん同士で多分紹介してもらって、皆さんがヨガやっているらしいよとか、こんな活動しているらしいよと誰かに言ってくれて、本当にご縁でお声掛けいただくことが多くて、すごく嬉しいですね。地域と関われることが自分でもどっかで関わりたいってずっと思っています。

佐々木 この間東郷学び学校でうちの嫁も参加させていただいています。ヨガを通してつながっているんですね。

瀧川 そうですね大体初めはヨガを通して声掛けいただくことが多いですね。

佐々木 では、ヨガを始められたきっかけって何ですか。

瀧川 それこそ息子がそうなんですけど、息子が生まれた後にうつまではいかないですけど、引きこもっちゃうというか、体が疲れすぎちゃって動いてすぐ疲れちゃったりして。なんか元々運動するのが大好きなんですけど、なかなかリフレッシュがうまくできない体になっちゃって、そしたらたまたま買った雑誌にヨガっていう特集があって、それで実際にまだちっちゃい息子を寝かせながら、部屋の中でできる呼吸を整えたり、ちょっと軽く動いてみたり、でも実はその前にちょっと1人、若いときに20代の時にインドにちょっとマッサージの勉強で行ってたんですけど、その時もヨガはある先生との出会いで少しだけ習ってはいたんだけど、まだそこまでわからなくて、でも実際帰ってきて本当に身近になったのは出産して、そのときになんか本当に体が変わっちゃったというか。

佐々木 自分は男性なんで、そこはめちゃくちゃ理解しなくちゃいけないところなんですけど。

瀧川 でも、これは自分でリフレッシュしたりすることだなっていうのは直感で思っていて、そのときにヨガに出会えたのがよかったな。そういえばヨガをした後は気持ちよかったなとか、記憶を思い出して、始めたらはまっちゃって、気づいたらインストラクターの資格を取るっていう流れになりました。

佐々木 最初の流れでいくと、本を見て、息子さんも横に寝かしながら、自分1人で始められたんですね。

瀧川 そうです。本のヨガとはっていうのをまず見て、本当に当時はもうはまっちゃったからヨガの本すごいいっぱい買って。でも、先生がいるわけじゃないから、本当は先生がいないといけないことだと思うんですよね、ヨガって。始め独学になっちゃったから、独学だとなんかやっぱり不安だし、自分勝手なことになっちゃうから。

佐々木 正しいのかどうか不安になりますよね。

瀧川 自分流になっちゃうから。で、ちゃんと先生に付こうと思って、それもたまたまご縁で、豊橋にインストラクターの資格が取れるという会があるってことで、豊橋なら近いと思って、小さい子もいるし、名古屋や東京なら通えないと思っていたところ、そんな情報がやってきたから、これはご縁だと思って。すぐ申し込んで…第1期生だったんですけど、日曜日使って1年ぐらいかけて、ゆっくり自分のペースで通いました。

佐々木 ヨガのインストラクターになるためにはどんな勉強をするのですか?ヨガって体の動かし方かな。ヨガの定義じゃないですけど、ストレッチとはまた違うじゃないですか。

瀧川 違いますね。

佐々木 ですよね。ヨガというものはどういうものをヨガって言っていいんですか?

瀧川 ヨガって、もともとサンスクリット語を日本語に直すと、「結ぶ」とか「つなぐ」という意味になります。で何をつなぐかというと、わかりやすく言うと体と心をつなぐとか。その人の中のバラバラになっている部分をつないでいく、その人の中心を見つけていくみたいな。だから、その柔らかさ、柔軟性を…体だけ見たらすごいポーズをしている人や柔軟性のある人しかヨガをやっていないと思うかもしれないけど、そうじゃなくって、やっていくとわかるんですけど、自分の心地よい可動域みたいな、心地いい場所っていうのがわかってくるんですよ。これ以上がんばったら無理しちゃうからやめようというのも判断できるし、もう少し頑張ってみようかなというのもわかるし、自分で自分のことがわかるようになる。

佐々木 自分の体の使い方がわかるということですね。思っているように体を動かせるようになるというか。

瀧川 そうです。人と比べちゃうと私もあそこまで上がるはずって思ってやるのとは、違うんですよ。そうじゃなくって。ちょっとやってみて、ここが私の心地よいところだなというところをどんどん知るために。

佐々木 自分探しという感じですね。

瀧川 そういう感じです、ヨガって。

佐々木 なるほど。

瀧川 ヨガってそういうイメージです。それが正しい…人それぞれで違うと思うんですけど、私がその、20代後半から40代まで続けてきてちょっとずつわかってきたのは、自分の真ん中とか中心とか、居心地のいい場所に戻るためにやっているという感じですね。

佐々木 最初の出産後の不調みたいなものは確かにヨガを通して改善されてきている、よくなっているということなんですね。

瀧川 不調というのも多分否定していたんですよね。不調がいけないみたいな。じゃなくて、そりゃ人間だもん。不調なときはあるし、例えば息子が泣いていてイライラするときもあるしとか、疲れるし。それを完璧にしようとしているから、混乱している。それに気づけたのもヨガをやって体を動かしたり、呼吸を整えたりすることで、今の自分の状態を客観的にもう一人の自分が見ている状態ですね。

佐々木 ちょっと無理していた部分があったのかもしれないですね。

瀧川 多分そうかもしれないですね。

佐々木 それをちゃんと自分で見つけて、調整をすることができたのがヨガだった。

瀧川 そうですね、本当にありがたい。今もずっと続けていますけど、すごい必要なツールです、自分にとっては。

佐々木 そういう話を聞くと、求める人がたくさんいそうな気がしますね。

瀧川 そうですね。結果、生徒さんも運動不足だからとか、体硬いんですとか、なんかヨガが流行っているからとか、初めは来るんですよ。で続けていくと、続けられる人って聞くとわかると思うんですけど、何かストレッチじゃない理由があるんですよね。なんか気持ちがいいからやっているとか、なんかいいよねとか、言葉的にはぼやんとしちゃうんですけど、多分その人がやることによって自分がリフレッシュされているって、単純に。だから初めはやせたいとか柔軟性を身に付けたいだったはずが、それ+αもっと何かことが起きているという方が大体続けている人ですよね。

佐々木 お話を聞いていると、言葉に表すのが難しいじゃないですけど、言葉にする必要のないものかもしれませんね。体の中で感じているものというか。

瀧川 そうですね。

佐々木 体で感じてもらって、これだなとわかってもらえればいいのかな。それを言葉にするとちょっと足りないのかもしれないけど。

瀧川 私が先生ってなっちゃうけど、先生みたいにこうです!という風に言わない方がいいかなって思っていて、その人が感じていることをただ見守るじゃないけど、違っていていいですよっていう感じですよね。教えるってすごく難しいなって思っちゃうんですよね、ヨガに対しては。

佐々木 なんか入り口をこうですよって、導いてあげる感じですね。

瀧川 そういう感じでヨガに付き合っています。

〇ヨガをしていて

佐々木 今日は舟着の方に行かれたと聞いたんですが。

瀧川 今日は、それもありがたいご縁で、ヨガの生徒さんで結構絵を描かれる方がいらっしゃって、絵の先生をされている方がいるんですけど、その人が2ヵ月に1回かな、デッサン会みたいなものをしていて、それのモデルをしています。ただ、座っているだけなんですけど。ただポーズをしてというのもあるんですけど。ポーズして、今日もあの絵のモデルで描いていただいて、本当にヨガのご縁で。

佐々木 なんかヨガのポーズ、ヨガならではのポーズを絵にしたいと言われたんですか?

瀧川 それもね、あたしが決めるんじゃなくて、その描いていらっしゃる皆さんが、「ただ座ってください」と言ったり、「足をこうしてください」と言ったり、「ちょっとヨガのポーズをとってください」とか、それにただ、いいなりというかそうなっていて、それを皆さん、練習ですよね、きっと、人を描く練習で。なんで私がいいんですかと聞いたら、筋肉とか骨とかいろいろな角度から体が描きたいらしいんですよ。立っているというよりもその人が動くと筋肉がどういう風についているだとか、そういうところを描いている人は捉えて描きたいみたいで、それで多分できるだけ、ヨガのポーズで自由に動いてくださいというときもあります。ずっと動いているのも周りの人が描いてらっしゃる。で、止まってくださいといったら止まっているとか、何かそういう感じです。そうやって何度かモデルとして、声をかけていただいています。

佐々木 さっき、ヨガは体の動かし方、無理をしないということだったですよね。瀧川さんは多分、実際にみていないですが自然な動き方、無理のない動き方をされているんじゃないかと。この方の動きを絵にしてみたいなと思ったんじゃないですかね。

瀧川 うんうん。

佐々木 ヨガをしていることがそういったことにつながったのかなと思ったんですけど。

瀧川 そうかもしれないですね。なんかその、ヨガって呼吸から先にするんですけど、私が大事だなと思っているのは吐く息からなんですよね。初めにスゥーと吸っちゃうと止まっちゃうので、まずハァーってため息ついたら、勝手に次はいてという息しかこない。その自然の呼吸をもうちょっと自分の中に意識を向けてやっていくと、大きい呼吸になってくるんですけど、その呼吸が始まってから手を挙げるというだけで、呼吸を止めて手を挙げるのと、吸いながら挙げるのと多分違うですよね。なんかそういう部分を多分もしかしたら絵を描かれる方は、聞いたことがないですけど描きやすいのかなって。  

佐々木 そういうのを求めたのが今日の(絵を描く)会なのかなと思いますね。推測ですけど(笑)。そういうところがつながっていくのかなと思いますね。ここで聞いておきたいんですけど、実際にヨガの先生になられたということなので、ヨガの教室は行われているんですか?

瀧川 そうですね。えっとね、今はちょっと仕事もあるので減らしているんですけど、月に2回…3回かな、新城でやるのと豊川稲荷にカフェがあるんですけど、そこで夜やっています。でも、今は定期的にはやっていなくて、初めは毎週公民館でやっていたときは、毎週何曜日ってやっていたんですけど、ほんとにちょっと子どもの成長に合わせてやっていて、この子(そばに高校生の息子さんがいます)が県外の高校に行っているので、なのでそういうのもあってちょっと生活スタイルというのも変わっちゃったので、今はヨガの教室としては月に2,3回。あとはイベントでやるとかとしかやっていないですね。今はどっちかというと踊る、踊っているんですけど、そっちばかりにちょっと…。

佐々木 今はヨガ以外にも踊りもされているんですか?

瀧川 あっ本当の仕事はお米作りで、農業やっているんですけど、本職は。

佐々木 そこも聞いておいた方がよさそうですね。

瀧川 本当の仕事は農業なんですけど、ヨガは趣味なのと自分のメンテナンスのためにやっています。で、あとはヨガから派生していくんですけど、あの、ダンサブルに動きのあるヨガっていうのもあるんですね。それにはまっちゃって。今はヨガってつけていないけど、友達と仲間で踊る会みたいなものを主催していて。それにはまっちゃって今はヨガってつけてないけど、友達と仲間で踊る会みたいなのを主催していて、そっちが本当に主で、結構イベントで踊ってきたりとか、あと踊る会を開いたりとか。

佐々木 ちょっとどんな踊りをされているのか教えてもらっていいですか。よさこいみたいな。

瀧川 あのね、どんなというときちんと形が決まっているものではなくて、それこそ本当に誰でも踊れるっていうのが私達のコンセプトなんですけど。なのでその形にはまったものじゃなくて、その人の…ヨガに似ているんですけどね、その人の体を見て、その人の動きに自分たちがもっと引き出すような、サポートするような、そんな感じの…。

佐々木 踊ることを楽しむって感じです?

瀧川 そうです、そうです。

佐々木 踊るって表現的な要素も強いですけど、それよりも今の話を聞くとヨガの流れの中で踊って楽しむみたいな。

瀧川 そうです。誰かに見せるとか、上手い下手とかじゃなくって、本当にヨガの延長線上ですけど、結局呼吸の話をしちゃったりしているので。誰でも踊れるっていうものですね。

佐々木 名前がないというのは、何かそういう新しい何て言うですかね。ヨガとダンスがミックスされた、そういうものですよね。

瀧川 そうです、そういうミックスされたものが今どんどんどんどん広がってきて。

佐々木 自分も曲を聞いていると踊るのが嫌いじゃないんで。

瀧川 そうですよ、多分みんなお祭りとかでもそうだと思うんですけど。何かあると思うんですよ。自分のリズムみたいな!

佐々木 盆踊りもすげえ好きですし(笑)

瀧川 そうですよね!

佐々木 だから、そうやってリズムに乗るだけで楽しい気持ちになったり、やっぱ爽快感もあるし、そこにその体の使い方が云々かんぬんっていうのがなんか面白い視点だなと思いますね。

瀧川 そうです健康にも繋がればいいなっていうところで。

佐々木 ただ、やっているところを人に見られると恥ずかしい…。

瀧川 恥ずかしいですよね!

佐々木 ちょっとそれが何かあとで踊るのじゃ見せてみたいに言われても、そういうのじゃないんだみたいな。

瀧川 そういうものじゃない。だから、本当になんていうんですかね、動画撮ってアップすることもないですし、ただ、その空間でみんなで楽しむっていう。ははっ。

佐々木 でもなんかそれは、今話がやっぱり何かさっきみたいに踊るということは、人に見せるとか、その動画アップするみたいなものっていう意識がありましたけど、何かそういう視点なかったなと思って。

瀧川 そうです。面白いですよ、すごい。

 さて、今回はここまでです。みなさんもヨガを体験したくなったのではないでしょうか。

 そんな人は是非東郷学び学校に参加しましょう!次回は瀧川さんの仕事の話も聞かせていただけます。お楽しみに!(ライター 佐々木昌也)

→続編記事はこちら

※瀧川さんは、12月4日(日)開催の「第2回東郷学び学校」の体育ブースで出展されます。以下の記事から申し込みもできます!

https://togo-wakuwaku.jp/2022/10/14/%e6%9d%b1%e9%83%b7%e5%ad%a6%e3%81%b3%e5%ad%a6%e6%a0%a12022%e3%83%bbwinter%e3%82%92%e9%96%8b%e5%82%ac%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%99%e3%80%82/

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