花壇の前で全員集合

活動14年目、出沢かえる会 

花の苗

令和4年度の地域活動交付金事業を行っている団体へのインタビュー。交付金事業の始まる前から活動をされている出沢かえる会さんです。

会員は女性10名、男性4名。この日は7名、関原さん、今泉さん、浅井さん、内田(し)さん、林さん、鈴木さん、内田(き)さんでの作業でした。

まずは浅井さんから挨拶。けがをしないように、暑くなってきたので気を付けて。内田(し)さんが挿し芽した菊の苗を出沢の全家庭に配るため、会員さんで各組に分けて受け取ります。1軒4株ずつ、白、赤、黄色の3色を用意されていました。

夏場の草取りが大変なため今年から、除草シートを張ります。寒挟峡大橋近くの花壇は日なたに強い日日草を配置、10月ごろまで咲かせ、そのあとは2週間ほどおいてビオラ、パンジーなど冬に咲く花にかえる予定です。芝桜など植え替えなくてよいものもいれて作業しやすくしているそうです。

お店で苗の見積もりを取って、交付金がおりてから発注、苗が届くころを見計らって集まる日を決めました。3人くらいで決めて、連絡網でまわしています。浅井さんはこれまでの花壇の様子を携帯電話に記録されています。

端のほうは車からよく見えるから、きれいな黄色にしようなど、人通りを意識して配置します。
手際よく植えていく皆さんに話を伺いました。

大海(隣の地区)の人もほめてくれるし、業者さんとか世間の人も言ってくれるよ。会に出るのは強制しない。出られなくてもお互い様。みんな家でお百姓してるし忙しいから。

会に誘われたときは腰が痛くて。何年かして体が良くなって参加したの。作業日はコルセット巻いてる。そうすると大きく動けるから。

今日、午前中は家で寝てた。ここに出てくると体の調子が良い。やっぱり会話がいいんだよね。家のおばあさんは96歳で老々介護なんだけど、ここでいろんな人の介護の話を聞ける。自分の体も変わるけど、私だけがおかしくなるんじゃないんだって、くよくよしんで済む。

体調を崩してた時期があって参加できなかったけど、自然とかみんなとの会話に飢えてた。60歳までいろいろ頑張ってきてそれもよかったけど、前とは違う生き方をエンジョイしてます。自然の太陽や花に触れていると調子がよくなる。

別の会、おもてなしサロンに出てたからそこで誘ってもらったの。

出沢に帰ってきて15年近く、初めての年に村中総出で水仙を植えこんだ時に、名前も顔も何にも知らない中に入れてもらって。体力は落ちたけど植えこんでるときはみんな楽しいじゃん。みんな忙しいけどここに来れば顔が見られる。いろんなことしゃべれるし。

暑さにも丈夫でどうってことなくて変わらないけど。男の人はビオトープの草刈をしてくれてる。2年前からかえる会のマスコットのモリアオガエルがたくさん産卵しだしたの。今も卵がぶら下がってるよ。自由に見てって。

場所を移動して、県道21号線、龍泉寺の看板のまわりの作業に。今日植え切れなかった分はまた翌日、出られる人で植えるそうです。

私たちはわくわくするまち東郷のホームページの一番最初に載せてもらって。ホームページをよく見てるよ。交付金事業ではないけど出沢の高齢者を招待するおもてなしサロンやアジサイを一人で植えて綺麗に咲かせている人なんかも取材したらどうかな、などお声をかけて頂きこちらも嬉しくなりました。

出沢かえる会さんの過去のインタビュー記事です。

 

取材日 2022年5月31日 文 関原香緒里

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