守ろう
前回に引き続き,新城更生保護女性会・東郷地区の前年度会長牧野さんと今年度会長の中尾さんに,活動について詳しくお話を聞きました!意外とこの活動は知られていないだろうなと感じているので、今回この取材を通して活動を知ってほしいと思っています。
豊橋の智光寮(更生保護施設)へのおにぎり支援って?
智光寮へおにぎり支援をしているのは、東三ブロックの中でも新城更生保護女性会だけだそうで地区順番でおにぎりを作り智光寮へ運び、智光寮ではそれを冷凍して必要に応じて皆さんに食べてもらうそうです。別の日に食材を持って行って智光寮で調理して智光寮の皆さんと一緒に食べて、その後に余興をする、そんな時もあるんですよ。
犯罪を起こさせない活動は若いお子さんが対象だったりするけど、犯罪をおこしてしまった方に対しての活動はどう感じましたか?
犯罪をおこした方と初めて接したときは正直怖かったけど、接してみると他の人と変わらない普通の人。若い人から年配の人で遠くから出てきた人もいる。本当に普通な感じ。普通に、お話を傾聴したり会話して、食事を食べてからは一緒に遊んだりわいわい楽しんだり、特技のギターとか民謡を聞かせてあげたり。
子どもたちが、犯罪をおこさない・おこさせないよう啓蒙活動や挨拶の大切さを伝えています。
この活動をやっててよかったなと思ったことは?
刑期を終えた方の見る目が変わった。近づいちゃいけない人と思っていたけど、施設を慰問し交流することで全然違うんだと分かった。やりたくてやった訳じゃない人もいるしね。更生して世に戻るんだから違う目で見ちゃいかんと思った。周りが変な目で見ることで居場所が無くなってはいかんので、そういう目で見てはいかんと思う。知らないから怖いのであって、こうしてこの記事をみて知ってもらうことがまさに住みやすい社会にする大事なことなんだよって思う。
最後に皆さんに伝えたいことはありますか?
若い人にもこの会に入ってもらいたい。次の世代に繋げていきたい。犯罪が起こらない状況が続いていることは、この活動を続けている意味があると思う。ありがとうや挨拶が言える子に育つには、更生保護女性会だけでなく家庭でも、学校やこども園、そして地域の人々とみんなで共有して関わり、子ども達を育てていけたらいいね。ありがとうハットには、『子どもたちがきちんとありがとうの挨拶が言える子になるように。子どもたちが犯罪をおこさないように。いい子に育ってほしい。』との思いが詰まっています。私たちの思いを伝えたいし、伝わってほしいです。また、これから広報とかいろんな形で発信していくので、関心を持って読んでほしいです。
あとがき
一つ一つの活動に思いを持って、地道に取り組まれておられます。今回コロナ禍の状況で活動において人との交流が減ってしまい、多くの方に活動や思いを知ってほしい思いが強く伝わってきました。多くの方に正しく知ってもらい理解してもらうことが、次に繋がっていくのではと思いました。東郷地区・新城地区で更生保護女性会さんや保護司会さんの方々がこの町に住む子どもさんから大人まで温かく見守って優しく接して下さっていることに心から感謝します。人に優しく、出来ることから支え合ってみんなが住みやすい町にしていきたいですね。
文 國本由美
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