守ろう
2023年6月18日(日)、東郷中学校の体育館で、実際に災害時の避難所運営を体験できる「避難所運営ゲーム(HUG)」が開催されました。この画期的なゲームは、静岡県で生まれ、東郷地域特化型に改良したもの。主催は、東郷の防災を考える会です。本ゲームは、「お気軽に慌ただしく避難所運営を模擬体験できる」新しいタイプの防災訓練です。
今回のゲームでは、マグニチュード8.0の大地震が東郷地域を襲い、避難所の設立が必要となるというシナリオから開始しました。参加者たちは、次々と体育館に訪れる想定の避難者に対応したり、突如として発生する問題に頭を抱える一方で、チーム全員が協力して問題を解決しました。そのプチパニック状態は、まるで本物の災害現場のような緊張感を醸し出していました。
ゲームならではの楽しさを通じて、実際の災害時に遭遇する可能性のある課題に対する理解を深めることができます。避難所生活の厳しさ、さまざまな背景を持つ避難者への配慮、運営面での戦略的な考え方など、想像以上の現実感を体験できます。また、このゲームを通じて、我々一人ひとりが災害時の避難所運営に関与するという事実を体感することもできます。大規模災害が起きたときは、住民の皆さんはお客さんではありません。自らが避難所の運営者となって避難所での生活をしないといけないということに気づいてもらうことも大事なポイントだと思います。
最近では、地元の防災訓練がマンネリ化しているという声をよく耳にしますが、このゲームはそんな状況を打破する新しい試みとなりました。参加したのは地区の区長や防災専門員など、防災訓練を企画する役員の方々で、このゲームの体験を各地区の防災訓練に活かす糸口としてくれることを期待しています。
地域全体で災害への備えを強化するためには、一人ひとりが防災意識を持ち、自主的な行動を起こすことが大切です。そうした意識を高めるためにも、東郷の防災を考える会の今後の活動に注目していきましょう。
★東郷の防災を考える会の過去の取り組みはこちら↓
東郷防災ミーティング(2021.11.28開催)
避難所運営ゲーム(2022.9.25開催)
東郷防災キャンプそなえ①(2022.11.5~11.6)
東郷防災キャンプそなえ②(2022.11.5~11.6)