東郷地域自治区の足を考える会

お待たせしました!!「東郷地域自治区の足を考える会」の活動 始まりました

私たちの住む「わくわくするまち東郷」。山と川。新東名高速道路とJR飯田線。自然の緑あふれる歴史の地に広がる住宅。そんな東郷、17行政区に暮らす私たちのこれからの『足』を考える活動が、令和2年11月27日にスタートしました。

平成29年度に行われた「茶話会」、ご記憶にありますか? 東郷に住む老若男女が一堂に集まって、東郷のいいところや困りごとについて、思いっきり話し合いました。ここで話し合われた「東郷の魅力とくらしの困りごと」をもとに、3年かけてまとめられたのが「東郷地域計画2021-2030 わくわくするまち東郷」です。その「柱1 暮らそう『便利・快適』~住みたいまちTOGO」の1番目の計画が「地域交通検討事業」です。この事業を進めるために生まれたのが「東郷の足を考える会」。地域協議会で計画した活動・予算に市の自治区予算がついて、活動がスタートしたので~す。会のメンバーは女性4人・男性3人の7人です。

そこで、第3回考える会を前に、会長の熊谷浩恭さん、副会長の市村照代さんを直撃。「地域の足」にかける思いやこれからの活動計画についてお話を伺いました。聞き手は東郷自治振興事務所の2名です。

東郷地域自治区の足を考える会

<「東郷地域自治区の足を考える会」って、どうやって生まれたの?>
「東郷地域自治区の足を考える会(以下、東郷の足を考える会)」って、どうやって生まれたの?

どんな人が会員なの、ってところからお話しします。出発点は東郷の茶話会でした。住みよい東郷地域にするために、いいところをもっと伸ばし、暮らしにくい問題は解決しようと「東郷の地域計画」づくりが始まりました。今から3年ほど前のことです。住民にとって便利な「東郷の公共交通」が欲しい、という声もたくさんあり、地域協議会では「どうやってこの問題にアプローチできるか」話し合い、地域計画に「地域交通検討事業」を盛り込んだのです。そして、その活動費用を自治区予算として市に提案し、令和2年度の予算として実現しました。あいにくのコロナ禍でスタートが遅れましたが、11月27日に公募委員5名、地域協議会委員2名の計7名で「東郷の足を考える会」がスタートしました。

<どんな活動から始める予定ですか>
東郷の地域計画によると、今の公共交通の問題点をよく調べ、Sバスの運行の見直しや新しいコミュニティバスの開設やボランティア送迎の仕組みなど検討することになっています。そのためには、地域の皆さんの生の声をできるだけたくさん集めることが大事ですよね。会の活動に関心持って、意見や要望など「東郷の足を考える会」までドシドシ寄せてほしいですね。

 それから、市内の「地域の足」を調査し研究します。最近、トヨタ自動車が富士山のふもとですすめている未来都市づくりの工事が始まったというニュースがありましたが、東郷地区では作手や山吉田の地域で始まった身近な「地域の足」のことを勉強し、新しい都市交通づくりにチャレンジしている他市の取り組みを調査・研究することも重視しています。第1回の会議では、豊明市の「健康増進のための乗り合い送迎サービス チョイソコ」や「おたがいさまセンター チャット」の仕組みや取り組みについて学習しました。第2回の会議では、「公共交通や福祉」について“知りたいこと・気になっていること・考えたいこと”などについて意見交換しました。

「東郷の足を考える会」は、これから、いよいよ、本格的な話し合いが始まる、というところですね。期待して、見守ってください。そのためには、意見・要望などのナマの声をお聞かせください。

東郷地域自治区の足を考える会

<会長さん・副会長さんの公共交通にかける思い、今考えていることや期待していることなど・・・、お聞かせください>

(熊谷さん)
地域の足というと「高齢者の足」に思われがちですが、誰もが使える「足」、第2の足になるようなことを考えたいですね。

(市村さん)
新城を初めて訪れた人も気軽に乗れる「東郷のバス」。新東名のバスを“もっくる”で降りたら、そこからいろんな観光地につながっている。そんな使い方ができるといいなあ。

(熊谷さん)
「生活のため、生活を楽しむための便利なバス」であると、他の地域の人たちも利用しやすく、Sバスの認知度もアップするので、利用する人に便利な情報が提供ができるようなことも考えたいなあ。

(市村さん)
高齢者にとって強い味方。それは当たり前だが、それだけではない「多様で多彩な足」が考えられないかなあ。

(熊谷さん)
一部の小学生が通学に利用しているように、こども園の遠足などでSバスを利用できれば、小さい頃からSバスになじむようになるんじゃないかなぁ。

(市村さん)
今は乗車の定員問題があるけど、工夫することができればいいね。もっとも、法律問題など制限があるかも・・・?それらのことを勉強していくことも、会の課題なんですよね。地域外やSバスコース外の病院に行きたい、なんてこともあると、どう対応できるのかなあ。

(熊谷さん)
ITを効果的に使えば、無限の可能性がでてくるんじゃないのかな。

(市村さん)
そうよね。PCやスマホでつなげば、希望する様々なところに行ける可能性もできるだろうし…。

(熊谷さん)
そういうことも勉強だね。いろんな可能性にチャレンジできるって、ワクワクしますね。

(市村さん)
豊明のチョイソコの話を聞けば、大きな可能性がある。協賛企業も呼びかけて…。

(熊谷さん)
無理な願いに見えることも、Win-Winの関係づくりに発展すれば、面白いことになるかも・・・。いろんなバスの相互の乗り入れができて、利便性があがるのではないかな。

(市村さん)
バスは「ちょっと待って、ちょっと歩いて」という考えが前提になっているよね。健康も大切に考え、便利さも求め、そんな「反対の要望」も成立できるような工夫も必要になってくるね。難しくても、考える、話し合うことが大切ってこともあるし…。

(熊谷さん)
そうですね。調査・研究、研修などは、「住民の参加」を呼びかけ、活動の進捗状況を伝えたり、要望を聞いたりしないといけないですね。それから有識者からは助言いただきたいし…。そうやって考えていると、会としての活動の姿と可能性が広がってくるね。

(市村さん)
新しい時代は、自家用車と公共交通をうまく使い分けて、歩くことも大事にし、それが便利でいいといわれるような社会になるといいんだけれど…。健康にもいい、環境にもやさしくて、社会的なコストの削減にも役に立つ、とか……。

東郷地域自治区の足を考える会

 会長・副会長の「東郷の足」へのこだわり、夢や期待について、随分たくさん聞かせていただきました。新しい時代になると、東郷地域自治区の新しい公共交通のバス停が「グーグル・マップ東郷版」に載っている・・・、なんてことになるかもしれない。テニスやソフトボールなどのスポーツ施設にもバスで通える時代がくるかもしれない。そんなことが楽しく、しかも現実味を持って語り合われていましたが、最後に今後の活動計画や期待など、ひとことお聞かせください。

(熊谷さん)
時代が変わると、今まで不便だったことが便利で必要なことになるってことがありますよね。買い物だって同じことで、これから街中の大きなスーパーに出かけるよりも、家の近くに来てくれる移動販売車が便利ってことになるかもしれないですね。コロナ後の新しい生活様式ってことを考えることが必要だったりしますね。

(市村さん)
今まで考えられなかった、いろんな条件が生まれてくるかもしれない。Sバスは病院や買い物に出かける人の需要にこたえることがポイントだったけど、改めて乗降場所の実状や意向などの調査も必要になりますね。

(熊谷さん)
東郷の交通・足を考えるための茶話会、そんなテーマを絞った茶話会もありですね。茶話会に来られない人の声もしっかり聞ける体制づくりもいりますね。

(市村さん)
利用してみて初めて分かる「足」の問題点、今ある不便さ。それが多くの人たちの「願い・要求」になりますね。安全性には最大の注意を払わなくてはいけないし、いろんなパターンを考えておく必要もありますし・・・。市の公共交通対策室や高齢者支援課と相談しながら話し合えるので、心強いです。

会長さん・副会長さん、ありがとうございました。

地域の皆さんの声をしっかり受け止め、「東郷地域自治区の足を考える会」の皆さんがしっかり調査・研究や学習・話し合いを重ね、素晴らしい「東郷の足」の案がまとめられることを期待しています。

山吉田ふれあい交通ご紹介(イメージ)
昨年10月1日から実証実験が始まりました。

予約をすれば、希望の日・時間に、家の近くまで迎えに来てくれて、目的地まで乗せていってくれる「デマンド乗り合い方式」です 
□ 密にならないように、ワンボックスカーは1台4人まで、
小型車は2人までで運行しています
□ 3月末までは燃料代実費で運行中(4月からの本運行では料金アップ予定)
□ 山吉田地区内だけでなく、鳳来地区や新城地区にも送ってくれます
東郷地域自治区の足を考える会

(インタビュアー:東郷自治振興事務所長 八木憲一郎 取材年月日:令和3年3月5日)

続編記事はこちら。
「東郷地域自治区の足を考える会」の活動、本格始動へ・・・(パート1)
「東郷地域自治区の足を考える会」の活動、本格始動へ・・・(パート2)

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